近隣の漁協等視察

去る9月20日~21日、二日間に亘り、大洗町漁協及び銚子市漁協、また、㈱ぎょれん鹿島食品センター及び㈱ソウマ流通加工センター、計4箇所を訪問し、視察しました。

大洗町漁協について、生産者市場において沿岸で漁獲されたシラスの水揚げやセリ(ヒラメ、マダイ、イセエビ等)を視察し、その後、漁協の会議室において、女性部の活動や“地域・行政・組合員”参加型の漁協運営について様々な取組みについて説明していただきました。{シラス直売から始まり“かあちゃんの店”設立までの苦労話し、漁業者の手取りアップにつながる漁協買取の仕組み、研究会活動(例:おまつり参画、婚活主催、冷凍生シラス生産等)} 学生達は、要所で組合員を集めて話し合いで物事を取り決めていること(民主的運営)、漁協の位置づけについて、漁協内外とも垣根がなく地域に溶け込んでいること、漁協が組合員とお互い補完し良好な関係が構築されていることについて、学びました。

水揚げ数量7年連続日本一を誇る銚子市漁協においては、第1卸売市場で近海まぐろ船から水揚げされたメバチ・メカジキのセリの様子、また第2卸売市場においては、タイミング良くさんま棒受網船の水揚げ中の様子を視察しました。その後、新設の製氷冷凍施設を見学し、生産・保管能力の大きさ、また、氷出荷にかかる形態の種類等きめ細やかな対応についても、学びました。

水産加工場の視察について、初日は、茨城県神栖市の㈱ぎょれん鹿島食品センターで概要説明・施設見学を行い、北海道漁連と連携した取組みや本センターの位置づけ、徹底した衛生管理等が印象に残ったとの感想がありました。また、第2日目は、主に干物加工を中心に事業展開している㈱ソウマ流通加工センターを視察しました。手間暇かかる作業(100%機械化できないこと)、外国人労働者の活躍、干物作業工程が丸1日でほぼ終えること等について、学んだところです。

本研修会を実施するにあたり、企画段階よりご相談にのっていただいた漁協系統関係役職員の方々、また、現地で直接ご講義・ご指導いただいた関係方々に対し、ご協力をいただき、感謝申し上げます。

大変貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます。

 

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全国漁業協同組合学校
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