平成28年5月18日(水) 横浜市漁協を訪ねて

今年も協同組合論(漁協編)及び水産概論の課外授業の一環として5月18日(水)に横浜市漁協を訪問しました。
水産概論の工藤東京水産大学准教授をはじめ、今年から協同組合論の講義を担当頂いている廣吉北海道大学名誉教授、経済学基礎の植田講師が加わり総勢20名与が研修に参加し賑やかな中にも非常に内容のある研修になりました。
廣吉教授が、過去に横浜市漁協の漁業者とともに蝦蛄・穴子の資源調査を行い斉田理事はじめ漁業者の皆さんとも交流があったこともあり研修を通して質疑は大いに盛り上がりましたが、誌面の都合上すべてをお伝えできないのが残念です。
まず、研修の冒頭、松澤参事からの漁協の成り立ち及び現状、そして資源管理への取組状況についての説明に続き、穴子漁師でもある斉田理事から穴子の資源管理に関して東京湾内(神奈川・千葉・東京)をまとめ上げた苦心談がありました。
学生からの資源管理で最も重要なことについての質問に対し、斉田理事は「机上の空論ではなく、漁業者が納得できるよう実証と共感の場づくりが大事であること、他の漁協との人間関係を大事し、相手に対して気遣いを忘れなければ広域的な取り組みも不可能ではないこと」を強調されました。
そして漁協職員の心構えとして「漁業者のよきパートナーとなるために誇りを持って仕事をしてほしい。」と激励がありました。
その後、漁協の出荷場、直販所、直営「どんぶり屋」、冷蔵庫等の施設を見学させて頂きました。
研修のまとめにあたり廣吉名誉教授及び工藤准教授が、「資源管理の先達としてどのように知恵を絞って浜を維持してゆくのか、学生ともども大いに注目している。学生が本日学んだことを地元で生かし、漁業の幹部として横浜市漁協を再訪することを期待している。」と結び研修を終えました。
横浜市漁協の皆様、今年もありがとうございました。


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全国漁業協同組合学校
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