2021年度第82期生が卒業
晴天に恵まれた2022年3月4日(金)に、第82期の卒業式を執り行いました。
コロナ禍の影響で、規模を縮小した卒業式となりましたが、14名全員がこれからの漁業の発展を胸に、新しい地へと巣立ってゆきました。
この1年を振り返れば、コロナ禍の影響が昨年度よりも大きく、カリキュラムを4度に亘り変更したことで、思うように講義や見学研修を行うことができませんでした。特に、学生が一番楽しみにしていた1泊2日の実地研修(例年9月実施)においても、情勢の悪化から2月に延期しましたが、延期した2月にもコロナ禍の影響が一層増したことから、現地へ出向くことができず大変残念な結果となりました。
しかしながら、そのような逆境にも負けず、感染が落ち着いた時期には、横浜市漁協での見学研修、水産庁トップセミナーを実施することができ、その他講義においては、オンラインに切り替えて特別講義等を行い、漁業に関する様々な知識や情報を習得することができました。また自治会イベントとして、野球大会が実施できたことも、今期の良い思い出にもなっています。
このような1年を通し学習に励んだ結果、今期の成績優秀者には、水産庁長官賞に塩谷拓哉さん(和歌山県)、全漁連会長賞に新井宏明さん (勝浦漁協:現職)、漁村教育会理事長賞には今井潤さん(北海道)が受賞致しました。
本校校長(吉田博身)からの告辞では、「皆さんが選んだ職業は、水産食料供給を担い、漁業者をあらゆる面からサポートし、そして、人が笑顔で暮らせる豊かな漁村をつくっていくというやりがいのある仕事です。皆さんが選んだ道、その選択を心から祝福いたします。皆さんが一年間勉強した教室の正面に「漁村の先達たれ」という額が掲げられています。本校の創立者たちのこの学校で学ぶ学生への思いと期待が込められたこの言葉を皆さんへの「エール」として送ります。漁業者と気持ちを通い合わすことのできる漁村のリーダーを目指してください。」と卒業生に激励の言葉を述べました。
最後に、学生代表として宮口穂高さん(銚子市漁協:現職)が「人それぞれ考え方の違うなかで意見をまとめていく大変さ、相手を思いやる気持ちの大切さを改めて考えることができました。時に悩み続け眠れない日々もありましたが、そうした時こそ、一人で悩まず誰かに相談してみることは、寮訓にある「自主、協同、友愛」そのものであると、身に沁みる一年間となりました。これからは、この感謝の気持ちを忘れずに、組合学校で学んだ知識と寮生活で培った「協同組合」の精神を胸に、漁村・水産業の発展に永く貢献ができる人材となることを目指してゆきます。」とこの 1年間で学び、改めて感じた気持ちを述べました。
日頃より、本校の運営にご理解とご協力をいただいております、全国の JFグループならびに各関係者の皆様のご支援の下、第82期生14名の 卒業を迎えることができました。また、全国各地域よりたくさんの祝福のお言葉を頂き、誠にありがとうございます。
組合学校はこれからも漁協・漁村を発展させていく人材を育成し、各浜々へ送りだせるよう、水産業の課題と向き合いながら前進していきたいと思っています。これからもご支援頂けますよう何卒よろしくお願い致します。
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