実地研修へ行ってきました(静岡県)

1日目

前期試験終了後に静岡県焼津市へとバスを走らせました。


2日目

1か所目は朝8時より静岡県焼津市に位置する、小川(こがわ)漁協を訪問しました。小川漁協の魅力は「さば」になります。漁食普及と消費拡大に繋げるため、地域を巻き込み「小川港さば祭り」を開催し、徐々にその知名度を上げてきました。また「さばチキン」を開発し、6次産業化にも取り組んでいることも学びました。

2か所目は静岡県水産・海洋技術研究所を見学させて頂きました。この研究所では主に、水産生物の種苗生産等を行い、静岡県の水産振興に寄与することを目的しています。展示室はまるで水族館のようであり、研究成果や水産業を取り巻く豊かな海を紹介する教育的施設となっていました。学生からは海洋生物だけでなく、ニジマスの疾病対策も行っている(富士養鱒場)ことも知ることができたとの感想があがりました。

3か所目は、静岡県立漁業学園を見学させて頂きました。ここでは国内唯一の大型漁船の幹部を目指せる職業訓練校ということで、漁船での集団生活に必要な精神力を鍛える為に、様々な取り組みをしていました。また実技授業が多く、訪問したその日はロープワークを実施していました。


3日目

まだ陽が昇らない朝方、いとう漁協富戸支所にて定置網船に乗せて頂き、実際に漁体験をしてきました。多少うねりがある中、機敏に作業をする乗組員の姿に学生一同、目を奪われていました。また、富戸支所ではダイビング施設も経営しており、漁業と観光業とが両立している日本でも珍しい漁協ということも知りました。

その後7時からのセリを見学させて頂くため本所へ移動しました。先ほど定置網であがった魚が既に市場に並んでいました。また、ここでは「サバ男くん」というブランドがあり、地域の学校給食へ提供していることも学び、魚離れが進む若い世代を巻き込む画期的な取り組みをしていました。最後に高田組合長より「若い人の力で魚の魅力を伝えてほしい」というメッセージも頂きました。

今回このような情勢の中、5か所の施設の見学研修をさせて頂き、各組合長様、各施設長様、各ご担当者様に感謝申し上げます。学生の目がいつも以上に輝いており、これからの水産業、漁協をさら盛り上げるヒントを沢山いただきました。改めて御礼申し上げます。


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全国漁業協同組合学校
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